配置薬は300年以上前に富山で始められた販売業で、
先にお客様に配置薬として薬を預け、定期的な訪問の際に、
使用した分だけ後で料金を支払う、先用後利という画期的な販売方法で有名です。
当時、配置薬の薬売りのほとんどは真宗信者だったので、
仏の願いのもと薬を与え、顧客は薬によって病気が治るという利益に対して、
感謝の気持ちとして代金を支払う。
それが、後に薬を与えた者の利益となる。
という心情があったからこそ成り立った販売方法です。
配置薬の薬売りの間では、商いの信用、薬の信用、人の信用を信用の三本柱と呼び、
それらを大切にすることによって、代々引き継がれてきた信念を実践していました。
具体的には、
商いの信用とは、顧客とトラブルを起こすような不正な商いはしない。
薬の信用は、安全で高品質の薬を配置薬として提供する、
配置薬を置いている顧客の相談にのり、適切なアドバイスをすることで信用を得ることでした。
薬売りは、物を売るのではなく、人間を売る、
という考え方のもとに配置薬を販売していました。
この考え方は、業種や時代を問わず、物品販売の商売をするうえでとても大切なことです。
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